自宅でエアバンドを聞くなら屋外アンテナを!

 ワイドバンドレシーバーを購入されたら、空港ではなく自宅でもエアバンドワッチを楽しみたいと考えるのは当然ですね。レシーバー付属のアンテナでも自宅内で受信することは出来ます。しかし、マンションなど鉄筋コンクリートの建物内では受信性能が大きく低下します。
 「その他のアイテム」や「快適受信のために」のページにも書いたように、アンテナを屋外に設置する事で、クリアに遠くの電波を受信でき、快適なエアバンドワッチが可能となります。

 屋外用アンテナの代表として、第一電波工業製の「D190」を紹介します。
なぜ屋外アンテナを設置するの?

 ハンディタイプのワイドバンドレシーバには、必ずアンテナが付属しています。それなのに、自宅

では屋外用アンテナの設置をお勧めするのでしょうか?

 

 それは電波の性質により、建物内では受信感度が大幅に低下するためです。

エアバンドで使用されているVHF(超短波帯)の電波は、建物など障害物の影響を受けやすいため、

室内まで電波がなかなか届きません。

 空港の近くなど、電波が非常に強い場所であれば、自宅の室内でも十分に聞こえる場合があります

が、上空を飛行する航空機の電波などは、一般的に室内ではなかなかクリアに聞こえない場合が

ほとんどです。

 

 なので、電波を受信しやすい屋外にアンテナを設置するわけです。屋外であれば、建物の影響が

少ないので、受信感度が格段に向上します。まれにビルの陰などでは、電波が遮られてしまうため、

受信感度が低下する事がありますが、それでも屋内より全然感度が違います。

 

 自宅でもエアバンド受信を楽しみたいなら、屋外アンテナは必須、と言っても良いでしょう。

 

 
設置しやすい小型軽量アンテナ「D190」

 まず第一に、アンテナをどこに設置するかが重要ですが、ここではマンションやアパートの場合を想定します。

 マンションやアパートで屋内にアンテナを設置する場合、自由に使えるスペースに限りがあります。代表的な設置場所はベランダの手すりです。あまり重量のある物を取付ける事は困難ですので、出来るだけコンパクトかつ軽量であることがアンテナ選びのポイントになります。

 

この点で、第一電波工業(株)の「D190」全長87cm、重量520gと、この条件をバッチリ満たしています。組立も簡単で、初心者でも説明書を読みながら20~30分あれば組立て出来ると思います。

(組立てには別途、プラスドライバー・7mm及び8mmのスパナが必要です)

 

なお、D190は「ディスコーンアンテナ」と呼ばれるタイプのアンテナです。「ディスクエレメント」という水平に取付けられる素子と、「コーンエレメント」という斜め下向きに取付けられる素子を、同心円状に設置します。この直径が最大約36cmあり、組立が終わると開いた小さな傘のようになります。

 

設置する際に、特に「コーンエレメント」が多少邪魔になる事があります。

僅か36cmですが、設置する前に周りの状況をよく見て、干渉するものがない事を事前に確認しておきましょう。

 

 

設置しやすく場所を取らないD190なら、マンション・アパートでの快適なエアバンドワッチにうってつけの屋外アンテナです。

 

 
広い受信周波数でエアバンドにも対応

 D190は、100MHzから1500MHzの非常に広範囲な周波数に対応しています。エアバンドで使用される周波数は、当然ですが余裕でカバーしています。

 

 この他にも、アマチュア無線や各種業務用無線の周波数帯にも対応していますので、ワイドバンドレシーバーをエアバンドワッチ以外に活用したい時に、D190なら幅広く対応してくれます。

 

 ただし、最近は消防無線などの業務用無線にはデジタル通信が採用されており、通常のワイドバンドレシーバーでは受信する事が出来なくなってきました。貴重な公共の財産である電波の効率利用を考えると、致し方ない事ですがちょっと残念ですね。

 

 
同軸ケーブルやコネクタの購入が不要

 屋外アンテナを設置する場合、アンテナの他にも以下のようなものが必要となります。

 

(1)同軸ケーブル  ・・・・・・ アンテナからレシーバーまでの距離分必要

(2)同軸コネクタ― ・・・・・・ 同軸ケーブルとレシーバーの接続用

(3)アンテナ設置用ベース ・・・ ベランダの手すりに取付けるベース

 

詳しくは「快適受信のための設備」ページで解説していますのでご覧ください。

 

これらのうち、「同軸ケーブル」と「同軸コネクタ」が、D190には最初から付属しています。

長さは10mあるので、マンションのベランダに設置した場合、レシーバーを窓近くに置けば十分届く長さがあります。

太さは5mm程度なので、屋内への引き込みも楽です。

 

 同軸コネクタは「M型」が最初から付けられています。同軸ケーブル用のコネクタ取付は初心者には大変難しく、はんだ付けなどの技術が必要です。コネクタ付き同軸ケーブルは、初心者には大変助かる事は間違いありません。

 

ただし、ハンディタイプのワイドバンドレシーバーの多くには「SMA型」か「BNC型」のアンテナコネクタが使われていますので、変換コネクタを別途用意する必要があります。

M型→BNC型
変換コネクタ
M型→SMA型
変換コネクタ
※2個セットになります

 

ケーブル通線は窓から簡単に!
 

 「快適受信のための設備」ページで、屋外アンテナを設置する際のケーブル通線について解説しています。エアコンの配管穴を利用する方法ですが、最近のエアコンでは配管穴が室内機の裏側に隠れてしまうタイプがあったり、配管を化粧ダクトで覆い、配管穴が見えなかったりと、なかなか条件が合わない場合が見られます。

 

コメット製 「CTC-50M」

 そのような場合にうってつけなのが、「窓・ドア隙間すり抜けケーブル」です。非常に細くて薄い板状のケーブルになっており、窓やドアの隙間にピッタリハマることが出来ます。

 例えばコメットの「CTC-50M」なら必要な隙間は僅か約2mm! ほとんどの窓の隙間をすり抜けることが出来ます。もちろん、ケーブルを挟み込んだままで窓の開閉が出来ます。

 

 「アンテナを設置したいけど、どうしてもケーブルが引き込めない」という方には非常におススメの商品です。「CTC-50M」には両端にM型コネクタが付いていますので、D190と接続する場合は変換コネクタは必要ありません。

 

類似品で、第一電波工業でも「MGC50」が発売されています。

 

窓・ドア隙間すり抜けケーブル」を使用する場合、別途屋内側で使用する同軸ケーブルが必要です。お勧めは下記のようなコネクタ付きのケーブルです。ご自宅の環境により、最適なケーブル長をお選びください。

なお、M型コネクタ付きケーブルの場合、ほとんどのレシーバーでアンテナコネクタに合わせた変換コネクタが必要になります。レシーバー側のコネクタを確認してご用意ください。

 

RG-58/U 同軸ケーブル
M型コネクタ付
長さ:90cm
※(Amazonでは3mの
製品も選べます)
3D-2V 同軸ケーブル
M型コネクタ付
長さ:10m
3D-2V 同軸ケーブル
M型/SMA型コネクタ付
長さ:5m
※SMAコネクタのレシーバー
なら変換コネクタ不要です

 

 

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