エアバンド(航空管制)を初めて耳にする方には、まず「航空管制」がどのような仕組みになっているのか、どんな用語が使われているのかなど、基礎知識を学習して頂きたいと思います。
何の知識もなしに、いきなり航空管制を聞いたところで、おそらく何をしゃべっているのか全く理解できないと思います。
しかし、このサイトをご覧頂ければ、最低限必要な知識はお判り頂けると思います。その上で実際にエアバンドを受信して、経験を積んでいけば、だんだんと言葉を聞き取ることが出来るようになり、内容を理解できるようになります。
慣れれば難しいことではありません。ラジオを聴くのと同じです。頑張ってくださいね!
- 1.航空管制の仕組み
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航空管制にはいろいろなセクションがあり、航空機の動態に合わせた担当セクションが管制を行います。また交信内容にもいろいろな決まり事があり、これらを覚えていないと、受信しても何を話しているのか理解できません。
航空管制の仕組みについては、「航空管制の仕組みを理解しよう」のページで詳しく解説していますので、ご覧ください。
- 2.航空管制で使われる用語
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これが一番大事かも知れませんね。
航空管制は基本的に英語で行われます。初心者の方はここでつまづきます。しかし、英語といっても航空管制の場合は流暢な英会話をすることが目的ではありません。安全を確保することが第一ですので、まず正確に伝わること。ですので英会話のような難しい文法などは必要ありません。
交信内容は、いわば英単語を使った専門用語を並べたもの、と言っていいと思います。高度や方位、速度などを表す単語と数値、離陸・着陸などを指示する専門用語のフレーズなど聞き慣れてしまえば簡単です。
主な用語など、「航空管制の用語」ページで詳しく解説しています。
- 3.主な周波数と受信できる範囲
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航空無線は主に「118MHz~137MHz」の超短波(VHF)帯の電波を使用します。この電波は、地上では見通し距離(見通しのきく範囲)内でしか通信できない性質が あります。このため、主に地上に近い範囲を移動する航空機を管制する「ターミナル管制」は、空港の近くでしか聞くことが出来ません。
しかし、上空を飛行する航空機が送信する電波は、遮るものがないので地上でも十分受信する事ができます。従って、空港から離れた地域で航空無線を受信する場合は、主に「航空路管制」で聞こえてくる航空機の交信を聞くことになります。
なお、航空路管制の地上(管制官)側の電波は、高い山の上にある送信設備などから送信されます。見通し距離が遠いので、送信設備のある山などに近い地域で受信する場合は、地上側の電波も受信できることがあります。
航空管制で使用されている周波数は、空港や担当セクション・管制エリアなどにより決められています。この周波数を知らないと交信を受信することが出来ません。
- 4.必要なもの
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航空管制は電波を使った無線通信です。なので、無線を受信できる機械が必要です。
具体的にどんな機械が必要なのかについては、「必要な機材」のページからご紹介しています。
初心者の方が、初めて受信機を選ぶためのガイドとして、「ワイドバンドレシーバ性能比較」のページもご用意しています。
- 5.便利な書籍
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以上、ご紹介した「基礎知識」をもっとじっくりと勉強したい、いつでも手元で調べられる資料が欲しい、という方には、左記のような本が市販されています。民間航空機のみでなく、航空自衛隊の航空祭などについても掲載されています。エアバンドワッチを基礎から学習することが出来る書籍です。
是非、一冊お手元において、読みながらエアバンドワッチをやってみて下さい。航空無線がより理解しやすくなりますよ。
電子版なら、スマホにインストールしておけば外出時も邪魔に
なりませんよね。
こちらも初心者向けの判りやすい本です。
どちらかといえば航空自衛隊関連の情報が多いイメージですが、民間航空の管制についてもちゃんと解説されていますのでご安心ください。付録の「エアーバンド手帳」も非常に重宝すると思います。
【コラム】電波法を守ろう
航空無線に限りませんが、受信した交信内容(誰と誰の交信か、どんな話をしていたか等)を、インターネットなどで公開したり、他人にその内容を教えたりする行為は、電波法第59条「秘密の保護」に違反する行為となります。
航空無線の受信は、個人で楽しむ範囲にとどめ、他の人に具体的に内容を話したりすることは避けましょう。