- 1.「IC-R15」はこんな方に向いている
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私は1983年にアマチュア無線の資格を取得し、その後航空特殊無線技士の資格も取得しました。
エアバンドワッチは1993年ころから始め、ワイドバンドレシーバーは3台購入しました。現在はデスクトップ機のIC-R7100と、ハンディタイプのIC-R10を所有しています。1997年に購入したIC-R10を今でも使い続けている私も、今IC-R15の購入は本機で検討しています。
そんな私の目線で見ると、「IC-R15」はこんな方にお勧めの機種になります。
- ・エアバンドワッチを本格的に楽しみたい方
- ・2つの管制周波数を同時に受信したい方
- ・これから永く使える機種を求めている方
- ・Bluetooth機能を活用して快適に楽しみたい方
逆に、
- ・とにかく費用をかけずにエアバンドを聞いてみたい方
- ・シンプルな機能だけで十分という方
にはIC-R15より下位のモデル「IC-R6」の方が良いかもしれません。
では、次に「IC-R15」の優れたポイントと、どのように優れているのか解説します。
- 2.「IC-R15」の優れているポイント
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「IC-R15」は、次のようなポイントで優れていると思います。
- ①カラー液晶が見やすい
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「 IC-R15」では、ディスプレイに大型のカラー液晶が採用されました。しかも日本語表示に対応しています。大きな文字で読みやすく、画面が広いので必要な情報が一目で読み取れます。
左の図が画面表示の一例です。
メモリーなどに付けられる名前の文字数は全角で8文字まで使えます。半角なら16文字まで付けられるので、自分で認識しやすい名前が付けやすく、メモリーした情報を探すのが楽です。
この文字数、結構重要なんですよね。IC-R6など以前の機種ではアルファベットや数字・カナでしか使えず、文字数も多くなかったので、無理やり省略形で付けていました。このためいざメモリーを探すときに、見つけるのに苦労することがありましたが、IC-R15ではそんな苦労からも解放されます。
現在大型液晶表示を採用しているワイドバンドレシーバーは、IC-R15の他に「DJ-X100」があります。こちらもカラー液晶で日本語にも対応していますが、表示色はモノトーンを採用しています。どちらが良いかは好みによると思います。私は個人的には、カラーが使われているほうが見やすいかな・・・という感じです。
今所有している「IC-R10(1997年購入)」は単色・2行表示・カタカナ及びアルファベット表示のみですので、「IC-R15」の視認性には期待しており、いつかぜひ欲しいと考えている1台です。 - ②エアバンドで発揮される2波同時受信の快適さ
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羽田・成田・関空・福岡などの大きな空港でのエアバンドワッチでは、私の経験上でもタワーやグランドなど一つの周波数のみでなく、時に2つの周波数を同時に聞いておきたい場面が必ずあります。
例えば、メインの目的である航空機がアプローチ中に、地上にいる別の航空機の動きも注視しておきたい・・・などといった場面が考えられます。
機内でエアバンドを受信している際に、ハンドオフされるタイミングを聞き逃してしまった・・・などといった場合も、現在管制されている周波数と、次にハンドオフされると予想される周波数を同時に聞いておくことで、聞き逃した管制を再び補足することが可能になります。
IC-R15では、このような時に便利な「2波同時受信(デュアルワッチ)機能」を搭載しています。AバンドとBバンドに、それぞれ 異なる周波数をセット しておくことで、同時に2つの周波数が受信できます。
また、設定によりAバンド受信中にBバンドを自動的にミュート(消音)したり、といった使い方もできます。
この機能があれば、チャンスを逃すことなく、聞きたい航空管制をしっかりとらえることが出来ますね。ぜひ使ってみたい機能です。 - ③地味だけど便利なBluetooth機能
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エアバンドワッチではイヤホンを使用して管制を聞くことが多くなります。特に外出先で、人が多くいる場所ではイヤホンは必須です。
IC-R15には「Bluetooth」機能が搭載されています。市販のBluetoothイヤホンを接続すれば、煩わしいイヤホンケーブルから解放されるので、快適なエアバンドワッチが出来るようになります。屋外でも、また機内でのエアバンドワッチでもこれは非常にうれしい機能ですね。
私自身、機内でエアバンドワッチをするためにイヤホンを準備しておいたものの、いざイヤホンを繋いでみたら断線していて使えなかった・・・という経験があります。Bluetoothであればこんな心配も無くなります(充電切れには注意が必要ですが・・・)。
- ④十字キーで素早い操作ができる
- 3.「IC-R15」で注意したいところ
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レシーバを選ぶ時は、注意したいポイントも押さえておきたいですね。「IC-R15」で注意したいのは次のようなポイントです。
- ①価格がやや高め
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特に、初めてワイドバンドレシーバーを購入する方にとって、価格は重要なポイントですよね。せっかく頑張って購入したのに「失敗した」とはなりたくないですから、当然です。
このホームページで解説しているハンディタイプのワイドバンドレシーバー4機種の市場価格を比較してみましょう。
(楽天での表示価格・2026年3月現在)
【アイコム】 IC-R6 :\21,000 IC-R15 :\49,800
【アルインコ】DJ-X82 :\24,200 DJ-X100 :\79,200
アルインコの「DJ-X100」は従来のアナログ通信に加えてデジタルモードに対応していますので、最も高価格です。
では、エアバンド受信を主として考えた場合は、「IC-R15」が最も高い価格となります。とは言え、実売価格\50,000前後ですので、高級機ということはありません。コストパフォーマンスとしては十分な製品と私は考えます。
- ②乾電池使用時はオプションが必要
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「IC-R15」には、リチウムイオンバッテリーパックが標準で付属しており、フル充電で約13時間の長時間稼動が出来ます。ただし、単三アルカリ乾電池を使用するにはオプションのバッテリケース「BP-293」を別途購入する必要があります。必要な電池は3本です。
「IC-R6」の解説ページで「単三乾電池が使える」という事が大事なポイントであると書きました。これは過去に私がアマチュア無線のハンディタイプ無線機で経験した事から重要視しているポイントです。
付属バッテリーパックをフル充電しておけば13時間使えるので、通常であれば電池切れで困ることはあまりないと思いますが、バッテリーパックは使用年数が経過すると劣化してきます。劣化したバッテリーパックを使っている時などは、やはり乾電池が使えるように備えておきたいものです。
予備としてオプションのリチウムイオンバッテリーパックか、乾電池ケースを購入しておくことをお勧めします。
- ③初心者にはやや多機能すぎるかも
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エアバンドワッチではイヤホンを使用して管制を聞くことが多くなります。特に外出先で、人が多くいる場所ではイヤホンは必須です。
IC-R15には「Bluetooth」機能が搭載されています。市販のBluetoothイヤホンを接続すれば、煩わしいイヤホンケーブルから解放されるので、快適なエアバンドワッチが出来るようになります。屋外でも、また機内でのエアバンドワッチでもこれは非常にうれしい機能ですね。
私自身、機内でエアバンドワッチをするためにイヤホンを準備しておいたものの、いざイヤホンを繋いでみたら断線していて使えなかった・・・という経験があります。Bluetoothであればこんな心配も無くなります(充電切れには注意が必要ですが・・・)。
- 4.「IC-R15」と「IC-R6」の比較
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ここまでのポイントを踏まえて、「IC-R15」と「IC-R6」を比較してみましょう。
項 目 IC-R15 IC-R6 2波同時受信 〇 × 液晶表示 カラー モノクロ Bluetooth 搭載 非搭載 乾電池使用 オプション必要 標準で可能 価格 やや高め
(実売 \49,800安価
(実売 \21,000※価格や在庫は変動しますので、最新の状況はページ最下部のリンクからご確認ください。
●IC-R15とIC-R6、どちらを選ぶか迷った時の考え方
私の長年の経験から、実際の現場での使い方を踏まえて整理すると、以下のような基準で考えればよいと思います。
(1)IC-R15が向いている方 (2)IC-R6が向いている方 - エアバンドワッチを本格的に楽しみたい方
- 大規模な空港などで2波同時受信を活用したい方
- 永く使えるモデルが欲しい方
- 操作性や液晶表示の見やすさを重視したい方
- とりあえず、気軽に始めてみたい方
- 出来るだけ初期投資を控えたい方
- シンプルな機能で十分だと思う方
どちらも良いモデルなのですが、「永く使う」事を考えた場合、私は「IC-R15」を選択します。
- 5.IC-R15の解説まとめ
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以上、アイコムのワイドバンドレシーバー「IC-R15」について解説してきました。
「IC-R15」についてまとめてみます。
- (1)IC-R15の主な仕様
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項 目 仕 様 備 考 受信可能周波数 108~500MHz 標準では一部非対応周波数
あり受信電波形式 AM/FM/ワイドFM(FMラジオのみ) 使用電源 付属リチウムイオンバッテリーパック(DC3.6V)
単三型アルカリ乾電池×3本(DC4.5V)
外部電源:DC5V±5%(USB充電時)単三型アルカリ乾電池を使用するには、オプションのバッテリーケース「BP-293」が必要 バッテリー持続時間 付属リチウムイオンバッテリーパック使用で
約13時間メーカーの定める条件での
持続時間メモリーチャンネル 通常メモリー:2000チャンネル
スキャンエッジ25組
オートメモリーライト:200チャンネルサイズ・重量 [サイズ]幅58×高さ116×奥行33.8(mm)
※突起含まず
[重 量]アンテナ・付属電池含め約260g標準付属品 アンテナ・リチウムイオンバッテリーパック・
ベルトクリップ・ハンドストラップ価格 \49,800前後 2025年5月現在の楽天販売
価格 - (2)見やすい大型カラー液晶表示
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大型のカラー液晶表示が採用され、また日本語表示なので情報が判りやすく、見やすくなりました。IC-R15の最大アピールポイントだと思います。
- (3)聞きたい電波を逃さないデュアルワッチ機能
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多くの周波数を使う航空管制を聞く上で、デュアルワッチ(2波同時受信)機能は非常に有効に使えそうです。管制のハンドオフを聞き逃したり、空港での写真撮影時には目的の航空機の管制交信を聞き逃したり・・・という失敗を防いでくれそうな機能、ぜひ活用してみたいものです。
- (4)Bluetooth機能搭載で快適エアバンドワッチ
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Bluetoothイヤホンを接続すれば、煩わしいイヤホンケーブルから解放されるため、屋外や機内での快適性がアップ! イヤホンケーブルの断線リスクも無くなります。
※Blutooth Ver 5.2準拠
やはり2023年発売の新しさを感じる機能が多く搭載されています。画面の見やすさ、操作性の向上も非常に高いレベルで図られています。
旧モデルからの買い替えにバッチリと思いますが、ワイドバンドレシーバーを初めて購入される方にも自信をもってお勧めできます。
\50,000は多少高く感じるかもしれませんが、永く使うことを考えれば損をすることはないはずです。
ワイドバンドレシーバーは、全国のアマチュア無線機器販売店などで取り扱っています。家電量販店やホームセンターでは、一般的に取り扱っていません。お近くに取扱店が無い方は、下記通販サイトで購入できますので、オプションも併せて購入にご利用ください。




ICOM ワイドバンド
レシーバー
【IC-R15】リチウムイオン
バッテリーパック
【BP-287】単三型乾電池用
バッテリーケース
【BP-293】急速充電器
(ACアダプター含む)
【BC-223】
| 基礎編 | 機器編 | 実践編 |
|---|
アイコムの最新レシーバー IC-R15を解説
私は1997年から「IC-R10」というモデルを使い続けています。アマチュア無線技士・航空特殊無線技士の資格を有しています。
そんな私が今、購入を検討しているモデルが「IC-R15」です。
「IC-R15」は2023年12月に発売された「アイコム」のワイドバンドレシーバーです。2022年12月に上位モデルの「IC-R30」が生産終了となって以来の新製品です。
(※ワイドバンドレシーバーで最も新しいのは、アルインコの「DJ-X82(2024年8月発売)」です)
日本語表示の大型カラー液晶画面が採用され、非常に見やすく操作性が向上しています。その他にも最新モデルらしくいろいろな機能が搭載された魅力的なワイドバンドレシーバーです。
価格も相応にアップしており、IC-R6と比較すると2倍以上の価格ですが、操作性・機能性の向上を考えれば高すぎる価格ではありません。今お持ちのレシーバーからの買い替えにちょうどよい1台と言えるでしょう。もちろん、初心者の方が初めての1台としても十分検討できるモデルです。
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